オンラインでの表現活動
オンラインの可能性
コロナ禍になる前は、東京、栃木、香港の幼稚園で造形講師をしていました。コロナで学校が休校になると、翌週にはボランティアでオンライン寺子屋を立ち上げ、知り合いのお子さんの小中学生に対してオンラインの算数、運動、アートの授業を毎日行い、香港の幼稚園とはボランティアで毎週授業を行いました。
当時の覚書があるのでここにのせてみます。
<孫を2人預かっている女性>
生活リズムを作るため、時間割をつくって学校と同じようにやらせている。カリキュラムを家庭で組んでいるため、そこでカバーできないアートや運動などのプログラムをセレクトして参加したい。学校ではできない自頭アップなどの授業に興味がある。Zoomの設定に自信がない。
3月5日に電話で状況を伺い、6日にトムと一緒にお宅に訪問しzoomの設定を完了しました。試験的に家のなかで1Fと2Fで模擬授業をしたところ携帯電話の画面でも算数の問題を解いていた。思いのほか盛り上がり、双方向なので楽しんでいた。月曜から 体操、算数、工作をやる予定
<中学生、高校生をもつパートタイムの女性>
子どもたちはもう飽きたといいつつ、自分なりの課題をみつけて過ごしている。(ランチの料理を極める。お店並みの味にする)学校から課題は今週末に郵送で届くらしい。この年齢ではなんとかやっていける。
小学生二人の孫を抱えて、生活のリズムを作るのが大変。毎日ちゃんと授業のように時間割も作って・・という知人の声から、知り合いに声をかけてボランティアでオンライン寺子屋を立ち上げました。ZOOMで行うのは今では一般的ですが、非常事態宣言が出されてすぐだったため、まだ不慣れ方も多く、まずはIT担当をやってくれた教え子と一緒に知人のお宅におじゃましてzoomの設定や使い方のレクチャーをしました。
そして面白いことに、zoomでこうした取り組みをするのがまだ珍しかったため、お子さんの参加いかがですか?とお誘いしたお宅の保護者の方が
「子どもは大きいのでやらないといっていますが、面白そうなので私が参加していいですか?」
というリクエストが多かったことです。いずれ自分の仕事でもzoomを使っていくと思うので、慣れるためもあってやってみたいという方が多く、だったら先生役もやってくださいね!ということで私が一人で全部教えるのではなく、ほかの方たちも大勢関わってくれることになりました。大人と子ども総勢10名以上でオンライン寺子がスタートしました。
朝の会から始まり、ラジオ体操とちょっとしたストレッチを行います。次に算数ですが、はじめのうちは私が問題を出していたものの、3回目からは、子ども達が自分で問題を出したいということになり、それぞれがスケッチブックに読みやすいようにマジックで書いて問題を出すという形式に変わっていきました。そこでびっくりすることがありました。子どもが出した頭の体操的な算数の問題に大人が答えられないのです。参加する大人たちの方が必死で考えるため大人のボケ防止教室かも、という方もいました。
工作の時間はあらかじめ郵送しておいた材料をつかったり、折り紙をつかったりして行いました。絵画教室の先生も関わってくださっていたので、簡単だけれども夢中になるようなテーマが設定されて、こちらも子どもだけでなく大人もはまっていました。そして、いつもの流れで、子どもたちが自分たちも教えたいと言い出し、子どもが教えてくれる折り紙教室もありました。(子どもだからといって侮れないクオリティの折り紙作品でした)
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